立憲民主党を立ち上げられた方々に申し上げます。まず、党名の「立憲」が貴党の歴史的な使命を正確に表していることに敬意を払います。今回の選挙は全く正当性を持っていませんが、図らずも我々すべての日本市民に、「立憲」つまり我々の完全に外部勢力(占領軍など)の影響のない状況下で、憲法を立てる機会になったことを積極的に評価して、その憲法を立てる議論に参加できることを喜びながら、その憲法を明治の欽定憲法に逆戻りさせる憲法改悪に絶対反対する市民と政党との中軸に立って、正しい憲法改正を提案する「立憲」主義に立ち、民主主義、人権、平和主義の党であることをお喜びいたします。改悪に反対の立場で、沖縄しまぐるみの意志を国家権力がふみにじることのない地方自治を盛り込むなど、なすべき改正を主張する憲法改正は大いにすすめてください。憲法前文の「恐怖と欠乏を免れて平和に生存する世界諸国民の権利を侵した過去の過ちの故にこそ、一切の植民地侵略に参加することを否定して、国連中心に国際的な平和を支えられる国際社会の構築のために、日本国家が模範を国連加盟諸国に示せるようにする日本民族固有の歴史的使命を日本市民が自覚できるように、これからの憲法改正の国民的な討論に参加してくださることを期待します。
(武者小路公秀)
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